北海道日本ハムファイターズの2020年はどうなる?鍵は育成にある?
北海道日本ハムファイターズの昨シーズンまでの成績とは?
北海道日本ハムファイターズは2000年以降では、優勝2回を含むAクラス入り6回と素晴らしい成績を残しています。
しかし冒頭の通り、チームの柱であった大谷翔平選手を欠いてからは成績に陰りが出ているのです。
直近のチーム成績は
・2017年5位
・2018年3位
・2019年5位
と優勝争いに加わることができていない内容で、一時期に比べると確実に低迷しています。
またこのような結果となっている原因を、より細かく掘り下げていくとチームとしての課題も浮き彫りとなるのです。
北海道日本ハムファイターズ打撃成績
ファイターズの2019年度の打撃成績は.251となっており、これはパリーグないで4位の結果です。
しかもソフトバンク、楽天とタイの結果であり笑数字ではありません。
それにも関わらず思うような成績が残せていない理由は、この打撃成績の内訳にありました。
打撃成績の内訳の中で、特に注目をしたいのが本塁打数です。
本塁打の成績はそのまま得点力にも繋がるとあって、無視のできない成績と言えます。
ファイターズにおいては、こちらの成績が12チーム中11位と深刻な状態となっていたんです。
主力打者であったレナード選手が、千葉ロッテマリーンズに移籍したことが大きく影響していると考えられます。
それ以外ではファイターズの4番バッターである、中田翔選手の成績がイマイチなことも原因でしょう。
北海道日本ハムファイターズ投手成績
続いては2019年度の、ファイターズの投手成績を見ていきましょう。
防御率でいえば
・チーム防御率3.76→リーグ3位
・先発防御率4.04→リーグ3位タイ
・リリーフ防御率3.47→リーグ3位
と決して悪くはない結果です。
防御率だけを見れば打撃成績に足を引っ張られているようにも見えますが、こちらも内訳を見るとそうとも言い切れません。
内訳の中で注目したいのが、QS(クオリティスタート)率です。
これは先発投手の成績のことであり、こちらの数字が低いと先発投手が仕事を出来ていないとなってしまいます。
そしてファイターズではこのQS率が、26.57%となっておりリーグ内では6位の成績でした。
言い換えれば先発陣が、26%程度でしか仕事ができていない状態と言えます。
これではチームとしての勝率は上がらず、全体成績の低迷の原因の1つと言えてしまうでしょう。
しかも防御率が高い理由には、エース投手である有原選手の活躍がありました。
しかし有原選手はすでに、メジャー移籍の意向を表明しており今のままではチームの防御率が下がる可能性の方が高い状態です。
このように攻守共に不安要素があり、その結果としてチーム全体の成績低迷を招いている状態となっています。
北海道日本ハムファイターズが2020年シリーズで活躍するには、こうした攻守の不安要素を解消していく必要があるのです。
北海道日本ハムファイターズは不安要素を解消できるのか?

上記のように北海道日本ハムファイターズには、チームとして不安要素が攻守それぞれに残されていました。
当然、今後の勝率を上げるためにはこれらの不安要素を解消する必要があります。
とはいえ不安要素の解消が簡単にできるのであれば、何年も続けて成績低迷にはなりません。
果たしてファイターズの2020年シリーズは、この不安要素を解消する秘策はあるのでしょうか?
打撃不安の解消
ファイターズの打撃の不安要素は、説明した通り本塁打数でした。
打率自体はまずまずなものの、肝心の4番バッターの長打力が今ひとつな点が課題となっています。
しかもクリーンナップであるバッターの内、1から3番バッターまでは本塁打率も悪くはありません。
そのため長打力の飛び抜けた選手が、あと1人揃えばチームは盛り上がること間違いないのです。
そんな中で期待されている新人選手として、清宮幸太郎選手がいます。
記憶に新しい方も多いでしょうが、高校通算111本本塁打を記録しているまさに金の卵と言える選手なんです。
しかも大谷翔平選手のメジャー挑戦の直後に入団となっており、当時の注目も非常に大きなものでした。
高卒1年目から1軍出場しており2018年では本塁打7本の打率.200、2019年では本塁打7本の打率.200となっています。
新人選手としては十分すぎる結果な上に、2年目は怪我の影響で出遅れた影響もありました。
着実に活躍をしていくことが期待できますし、何より清宮選手の早期の育成がチームの最優先課題とも言えるでしょう。
清宮選手がしっかりと育てば4番の中田選手の後の、5番バッターとして配置することができます。
4番5番と強烈な長距離ヒッターが並ぶことで、チームの打線は凄みを増すこと間違いありません。
そのため清宮選手の早期育成が、ファイターズにある打撃の不安解消の要と言えるのです。
投手不安の解消
投手陣の不安については、防御率以上にQS率であると説明しました。
しかしエース投手の有原選手が抜けた時を考えると、防御率に関しても油断はできません。
なんにせよ早急に、先発投手陣の修正が課題となっているのです。
そしてこちらも新人選手の育成によって、不安解消されることが期待されます。
2018年の夏の甲子園において、優勝チームと準優勝チームのエース投手2人がファイターズに入団しているんです。
それが柿木連選手と吉田輝星となっています。
今のところプロ入り後の成績は、2人とも厳しいと言わざるを得ない結果です。
しかしファン人気ではチームトップクラスとなっており、甲子園の活躍を見て期待しているファンが多くなっています。
また甲子園での実力も本物で間違いはないでしょうし、今後の活躍に関してもしっかりと期待に応えてくれることでしょう。
しかしチームの投手陣の不安要素から、あまり悠長にはしていられません。
チームが勝つためには、この2人の投手の早急な育成が必須なんです。
投手陣の不安解消のために、栗山監督にとって急務のミッションと言えるでしょう。
このように打撃、投手共に不安要素が残っているのがチームの現状でした。
この不安を解消しない限りは、チームの活躍は難しいと言えます。
しかし不安解消のための駒はすでに揃っており、それらは金の卵として輝き始めているのです。
今期のファイターズは、こうした金の卵の育成が勝利のポイントとなっています。
9年目となる栗山監督の、手腕や采配に注目したいですね。
そして若手の活躍でチームが勝ち進んでいく様を、ぜひファンならずとも見てみたいのではないでしょうか。